第633回東京都青少年健全育成審議会

〇会長 それでは、ご覧いただけたようですので、各委員からご意見をいただきたいと思いま
す。■■委員からお願いします。
〇■■委員 双方指定でお願いします。
〇■■委員 両誌指定やむなしと考えます。
〇■■委員 私も 2 誌とも指定で。
いつも思うんですけど、ボーイズラブ的なものって、女の私として見て、そんなに違和感
がないというか。最初、「それほどでもないな」と思いながら、見てたんです。ここに書いて
あるように、後半はやっぱりかなりすごいので、やっぱり指定やむなし、なんですけども。
まず、私たち大人がボーイズラブを承認していいのかどうかという問題は、ここで議論す
ることではないんでしょうけども、やっぱりそれ自体が、もうだめと言ったほうがいいのか
な。そんなことはどっちでもいいんですが。そんなことって、言っちゃいけないんですけど、
やっぱりそういう意味を考えたら、もうボーイズラブは絶対だめ、というふうに決めたほう
がいいのかなというのが。定義ってないですよね。親として見たら、いやかな。
〇■■委員 僕らのころだと、男と男、女と女、「お前ら、変だよ」ということもあったんだけ
ども、今はそう言えないですよ。それは昔からある愛情のかたちですからね。だからやっぱ
り、ボーイズラブはボーイズラブで、大人になるとホモになるんですけども、それが要する
に、青少年が読んで卑わい感、条例にあるような感情を与えるかどうか、ということで、判
断するよりしょうがないんですね。多分この条例も、皆ほとんど女の子が買ってるらしいん
ですけど、まさかボーイズラブがこんなにいろいろ出てくると、全く想定してなかった条例
じゃないですかね。だから、それが悪いとは言えないんですよね。だって、ヨイトマケのお
ばさんがいるんですから、大スターで。圧倒的スターが。
〇■■委員 娘の友だちにも、そういう話は聞くんでね、「僕たち、ラブラブだ」って、私の先
輩が言ってるとかという話で。だから、現実はそうなんだなと思うんだけど、わかりました。
でも後半は、もうここにあるように、本当に卑わい感がいっぱい揃ってますので、指定で
いいです。
〇■■委員 私も 2 誌とも指定でお願いいたします。
〇■■委員 同じく、2 誌とも指定でお願いいたします。
〇■■委員 2 誌とも指定で結構です。
〇稲葉委員 2 誌とも指定でお願いします。
〇江上委員 2 誌とも指定でお願いします。
〇中村委員 2 誌指定でお願いいたします。
〇■■委員 僕も同様の疑問を持っていたんですけど。1 誌目は、指定でやむなしと思います。
性描写も多いですし。2 誌目については、ボーイズラブのものというのは、基本的に、いわ
ゆる「腐女子」と言われる人たちが買う、という話がありましたけども、性的感情を刺激す
る目的で描かれているかというと、そうでもないというのが、一般的にはあるのかなと。恋
愛のかたちとして描いてるというのであって。買ってる女の子たちも、そういうことを目的
にして買ってるわけではない、ということがあるんですが、ただ、同等に扱うというか、そ
ういう観点で見るとなると、今回のものは、ちょっと性行為が露骨で多すぎるのかな、とい
う気がいたしますので、2 誌目も、ちょっと難しいところですが、指定やむなし、というこ
とにしたいと思います。
〇■■委員 2 誌とも指定でお願いいたします。
〇■■委員 2 誌とも指定でいいと思います。
〇■■委員 2 誌指定でいいと思います。
〇■■委員 2 誌指定でよろしいと思います。
〇■■委員 2 誌指定でいいと思います。
〇坪内委員 2 誌とも指定でお願いします。
〇山下委員 同じく、2 誌とも指定でお願いします。
〇会長 委員の皆様全員が、2 誌指定というご意見でございますので、2 誌指定ということで
答申してよろしゅうございましょうか。


http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/09_singi/633/633gijiroku.pdf
第633回東京都青少年健全育成審議会より


『ANGEL COMICS シュガーポットへようこそ①』
『心騒がせるキミと 光彩コミックス9 8 』
2冊とも17人中17人が指定 (委員全20名 会長を除く19名の投票の内2名は欠席と思われる)

青少年への影響理由が明言されているとは言えません。
今回は有害図書指定のほかに、優良映画の推奨も合わせて行われましたが、
そちらでは、とても活発な議論が行われています。
例えば出演者が大人である点や、上映時間の長さなど、小学生には理解が困難ではないかという様に、
子供の読解力を考慮した上で、作品の有用性を問うています。
なぜ、この様な議論が有害図書指定の場合に行われないのか理解に苦しみます。

一 著しく性的感情を刺激するもの 次のいずれかに該当するものであること。
イ 全裸若しくは半裸又はこれらに近い状態の姿態を描写することにより、卑わいな感じを与え、又
は人格を否定する性的行為を容易に連想させるものであること。
ロ 性的行為を露骨に描写し、又は表現することにより、卑わいな感じを与え、又は人格を否定する
性的行為を容易に連想させるものであること。


http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp/seisyounen/pdf/08_jyourei/08_p2.pdf
東京都青少年の健全な育成に関する条例施行規則 第3章 第15条 より


この施行規則に触れる可能性のある作品は幾らでもあります。
それらとこの2作品は何が違うのかを議論するのがこの審議会であるはずです。

もし、青少年の為、有害なものを見せないようにするというだけならば、それでも構わないでしょう。
しかし、出版社、書店に対してそれでは、営業妨害以外の何物でもなく、
書店への30万円という重い罰則、複数回指定した出版社へのペナルティは、
指定理由が明確でなければ納得できるものではありません。
もし、本当に悪影響があるというのであれば、出版社にとってもそれは看過できないことであり、
これからの作品作りへの影響を考えれば、指定理由の明言は義務であるはずです。


ここからは私の推測ですが、見解を述べたいと思います。
審議会が指定理由の明言をしないのは、指定理由が性行為の回数、
ページ内分量の多さによって決定しているからであると思います。
何故、これが明言できないのかというと、これは「包括指定」の指定方法と同じであるからです。
「包括指定」というのは上記のように性表現の分量で指定する方法で、
東京都が行っているのは、個別に審議し、指定する「個別指定」という方法です。
「包括指定」の問題点は、その分量が基準以上ならば何の審議もされることなく自動的に決せられる点で、
民主制とは程遠い方法です。

対して「個別指定」は、毎回審議を行うことで、本当の青少年への影響を議論できます。
指定理由の明言が無ければ、「個別指定」を行っている意味がありません。
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by k1kuraki | 2013-04-08 23:01 | 都条例