「妹ぱらだいす!2」 「新基準」初適用について総まとめ

改正された都条例により、KADOKAWAから発売された漫画作品「妹ぱらだいす!2」が、
新基準適用で初の有害図書となり、第一報の報道から、
条例と運営との乖離を批判した報道、議事録の公開と見てきましたが、
最後に「妹ぱらだいす!2」そのものの内容を見ながら、これまでの流れを振り返り、
総まとめとして記したいと思います。

■内容
本書は出版社による自主回収という措置が取られたため、その内容を知る術がかなり限られてしまっています。
この作品は普通の雑誌掲載の形とは少し違う連載のされ方をされており、
実際はWEBに掲載されているものを雑誌の付録DVDをセットしたパソコンからアクセスするという形のもので、
また、過去の雑誌のDVDでは期限切れでアクセスできなくなっています。
本作の内容を知るには本書を読むしかなく、古本としてでしか手に入れる術は残っていません。
それを補うため、本書の内容をここに記したいと思います。

・5人の個性的な妹が登場する
  この作品の原作となった同名タイトルのアダルトゲームは、
  複数の女性が登場し、彼女らと擬似的恋愛をすることを目的とする美少女ゲームの亜種として、
  その女性たちを全て妹に設定している作品です。
  通常、恋愛ゲームとは、複数の女性の中から一人を選択してストーリーを楽しむというもののため、
  他のキャラクターとの差別化のため、個性の強い設定が施される傾向があります。
  この作品もその傾向を受けながら、一見妹という固定化された像があるような設定でも、
  様々な個性があることを示しているところが面白さの一つになっています。

・セクハラ的悪ふざけを言えるほど兄妹の仲は良い
  個性的な妹たちは、兄への接し方も様々で、優しく接する妹がいる一方、
  厳しく接する妹も居り、彼女らに対して兄は性的な発言をすることで感情を出させるようにしています。
  この様に妹たちとの接し方は三者三様でありながらも、意思疎通は十分になされており、
  物語の土台として、兄への好意が内包されている様子が描かれています。
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画像:セクハラ発言をする兄と、感情をあらわにし蹴り上げる妹
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画像:セクハラ発言をする兄と、感情をあらわにし怒り出す妹

・父親1人、母親5人の異母兄妹である
  主人公である兄と、5人の内一人の妹は、同じ父母の兄弟であり、
  他の4人の妹たちは、二人と同じ父親を持つ異母兄弟という設定になっています。
  よって、現実の日本の民法題七百三十四条の規定により、彼らは婚姻できる間柄にありません。
  ただし、作中の舞台が日本であるか、同じ民法を適用している時代であるかは、
  作中明言されておらず、これらは読者が想像で補うものとなっています。
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画像:家族構成を示す場面

・眠っている妹の胸を兄が触ろうとするも、思いとどまる場面がある
  部屋を間違え、兄の部屋のベッドで寝てしまう一人の妹に、
  そこへ戻ってきた兄が驚き、妹の部屋へ戻そうとするも、
  体に触れることをためらってしまう場面が物語の初期に描かれています。
  この描写は、兄が実は理知的な存在であることと、
  この作品の世界でも、兄妹間の性的接触は倫理的に是認されていないらしいということが分かります。
  この描写は条例施行規則の第15条第2項第2号の条文、
  「社会的に是認されているものであるかのように描写」に反しているものです。
  P29「…って!」「俺は自分の妹に何をしようとしてんだ!」
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画像:体に触れることをためらう兄

・妹たちは兄を一人の男性として好意を持っている
  それと分かる箇所はとてもさりげないものですが、その効果は確かなもので、
  この作品が恋愛作品であり、不当に近親者の性行為を賛美しているものでないことを表しています。
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画像左:性的接触を厭わない発言をする妹
画像右:浴室での自慰の最中、兄の名前を呼ぶ妹

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画像左:他の妹2人とくっ付く兄を見て焼きもちを焼く妹
画像右:3人で掃除をする提案を蹴り、兄と2人きりになることを望む妹

・物語の大半で描かれるのは妹たちとの日常生活である
  この作品で描かれる大半は、兄と妹たちとの日常生活であり、
  それらは妹たちの個性を強調するものとなっています。
お菓子作りをする(家庭的な妹)、兄の勉強を見る(勤勉な妹)、
ゲームセンターで遊んだり買い物をする(活発な妹)、妹の部屋の掃除を手伝う(子供っぽい妹)、
裸エプロンで兄の看病をする(不可思議な妹)

・夏休み中の家の中という設定
  作品内で描かれている時期は夏休み期間中、場所は主に家の中という限られた時期、場所で、
  6人の兄妹は大半を家の中で過ごしており、また、親たちは全員が旅行に行っていて不在という、
  兄妹のみがある種の隔離された、特別な日常を過ごしているという設定となっています。
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画像:物語の時期、場所を示す場面

・特別な日常の中で行われる、いつもとは違うコミュニケーション
  そんな特別な日常の中で、いつもの生活の延長として、少し変わったおふざけという形で、
  「性交類似行為」が兄と各妹たちの間で行われ、各話は構成されています。
  これはただの悪ふざけなのか(兄妹という関係の維持)、
  それとも好意を持った男女の営みなのか(恋人として一歩踏み込んだ関係)、
  この曖昧になっている関係、少し緊張感のある状態が本作品の面白さの肝となっています。

・兄の恋人として誰が選ばれるか
  一夫一婦の考えから、兄は妹の中から一人を恋人として選ぼうとしますが、出来ませんでした。
  しかし妹たちの結論は、話し合いの結果一夫多妻で愛し、愛されるというものでした。
  そうして妹たち全員と結ばれ、結果として「性行為」が行われます。
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画像:恋人の選択を考える兄
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画像:妹5人が話し合いで出した結論

・ファースト・キスで物語の終了
  男女の行為について、その順を追って見ていくと、
   性交類似行為(兄弟の関係から一歩踏み出る)→
   性行為(お互いの思いを確かめ合い、兄妹から男女の関係となる)→
   ファースト・キス(恋人としての関係、純愛を象徴する行為、物語の終わり)
  という流れになっており、普通の恋愛作品とは異なっています。

■青少年にとって益となる情報
次にこの作品を読む青少年が、得るであろう有益性を「芸術性、社会性、学術性、諧謔的批判性」などから、
個人的に考えてみたいと思います。

・異なる意見を持つ登場人物から、社会性を認識する
  登場人物たちは異母兄弟という設定から、個性のまったく異なる人物として描かれていますが、
  家族として同じ家の中という空間で生活をしています。
  そのため、意見の衝突などがありますが、家族としての共同生活を優先する、
  第三者の意見を聞き、冷静に判断するなど、利己的意見を抑える描写が見られます。
  物語の中で性格や意見の異なる人間が、互いを尊重し合い、対等に生活する姿は、
  利己的な物の見方をしがちな青少年にとって周囲を見渡すことの重要性の認識を得ることを期待できます。
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画像:他の意見に合わせ、協調性を重んじる場面
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画像:客観的意見を確り言い、喧嘩を仲裁する場面

・性行為の肯定
  思春期を迎える青少年が持つ重要な課題である、「性(性行為や性欲)」が扱われており、
  その情報を必要とする者に対して購入可能なように一般作品として販売している点は、
  客観的根拠の乏しい、公的機関の性批判、それを受けた過剰な自主規制による現在の社会的背景に対し、
  それに追随することなく表現を行う姿勢そのものが社会的批判性を持っていると言えるでしょう。
  さらにここで描かれている内容は、恋人達が行う極めて当たり前のものとして、肯定的に描かれています。
  性行為は社会性に反するものではなく、大人が飲酒、喫煙、乗車するのを描写するのと同じ、
  同意を得た者達が行う普通の行為であって、青少年が成長する上で知るべき重要な情報であると言えます。

・性的同意の重要性
  この作品で登場人物たちは性交類似行為を通じて、最終的に恋人同士となるプロセスを経ていますが、
  最後は苦悩や話し合いによって最終的な結論を下し、性行為を行う関係となっています。
  このプロセスこそが重要であり、彼らが性的同意を行うに十分な「大人」であることを表しており、
  相手を思いやること、それを行うのに足りる能力の保持の重要性を知りうることが出来るでしょう。

・社会的批判と当人の意思の比較
  最終的には近親者間、一夫多妻という一般とは異なる関係を登場人物たちは選びましたが、
  そういった社会的批判よりも、自己決定を優先するというのがこの作品の趣旨になります。
  これは自分の人生は自分で決めるという、人間の尊厳を示し、認識させるものと考えられます。
  本作に限りませんが、近年の日本の漫画作品は一般作からアダルト作品にいたるまで、
  道徳的観念を問う趣旨の作品が多く、アダルト作品もその傾向が強いと言えます。
  アダルト作品が世に問われる際、ただ性行為が描かれる内容の乏しいものと捉えられる傾向にありますが、
  その様な現状ではない事を一言言及しておきたいと思います。

■読む前に知っておくべき情報
逆にこの作品を読むだけではわからない事柄を挙げていきます。

・近親者間の婚姻、性行為
  登場人物たちの恋愛は最終的に成就しますが、その後の展開、特に婚姻については触れられていません。
  日本の民法では第734条において近親者間の婚姻が許されておらず、
  したがって彼らは、現在の日本社会においては夫婦として認められずに生涯を過ごすことになるでしょう。
  しかし、一方で近親者間の性行為は法的に認められており(近親相姦罪は日本にない)、
  作品内で登場人物の台詞から、近親相姦が社会的に是認されていないように描かれていますが、
  それは飽くまで社会的倫理の話でり、条例により描写が禁じられても合法である点は注意が必要です。
  
・重婚
  作品内では男性一人に対して女性五人の恋愛の成就が描かれていますが、
  近親者間の婚姻が日本で認められていないのと同じく、
  複数の人物との婚姻は、民法第732条において認められておりません。

・避妊
  作品内では男女の性行為、性交類似行為が描かれていますが、
  性器の描写はされておらず、そのため避妊具の使用の有無が分かりません。
  避妊具は性病感染の回避、および望まない妊娠の回避の目的のために使用されるため、
  性交においては必須のものとされています。
  また、本作では近親者間の性行為が描かれており、
  近親者間での子供の遺伝病についても考慮されなければならず、
  日本では法的に認められているとは言え、この点でも避妊の知識は必須となるでしょう。

・性的同意(拒否)
  登場人物たちの恋愛の成就の象徴として性行為が描かれていますが、
  これは飽くまで象徴であり、恋人同士だからといって必ず行われなければならない訳ではありません。
  性的同意は、拒否まで含めたものである点は注意が必要でしょう。

■性描写
次に性描写について見て行きます。

・全裸若しくは半裸又はこれらに近い状態の姿態の描写、性的行為の描写(旧基準)
  まず、条例施行規則第15条第1項第1号、イ、ロに記されている、
  全裸、半裸描写、性的行為の描写について見て行きます。
  まず、別府資料1から、「性交等」と都が判断した個所は以下の通りです。
  (「性交等」とは、性行為(セックス)と、性交類似行為(フェ ラチオ、手淫、
  アナルセックスなどの性交に極めて近い性的行為)のことを指します。)

   2話:46-49(女性の手によるズボン越しでの男性器への接触) 計4ページ
   3話:70-74(男性の手、および性具による女性器への接触) 計5ページ
   4話:92(男性の口による女性器への接触)、
      94-98(女性の手、口、胸部による男性器への接触(手、口は下着越しでの接触)) 計6ページ
   5話:118-121(布越しの男性器による女性の胸部への接触) 計4ページ
   6話:138-146(138-141は女性の外性器によるズボン越しの男性器への接触) 計9ページ
   7話:167-169(性行為) 計3ページ
   書き下ろし:175-177(175は女性の口による男性器への接触、176-177は性行為)、
         179-180(性行為)、
         182-183(女性の胸、および口による男性器への接触、
       182はそれに加え男性の口による女性器への接触)、
         185-186(性行為)、
         188(女性の足による男性器への接触) 計10ページ
   合計41ページ

   次に「全裸・半裸」描写、上の性交等を除いた「性的行為」の描写を抜き出します。

   1話:4-5(全裸)、16-17(薄い下着)、22-23(浴室での全裸) 計6ページ
   2話:43-45(女性の胸部の露出、(44-45は男性の口での女性の胸部への接触)) 計3ページ
   3話:61-63(浴室での全裸(62-63は性具による自慰))、
      65-69(浴室での全裸(68-69は男性の手による女性の胸部への接触)) 計8ページ
   4話:79(全裸)、84(女性の臀部、女性器の露出(絆創膏により外陰唇は隠されている))、
      90-91(女性器の露出(絆創膏により外陰唇は隠されている))、
      99(女性の胸部の露出) 計5ページ
   5話:113-116(女性の胸部の露出(聴診器および男性の手による女性の胸部の接触)) 計4ページ
   6話:126(男性器の露出)、127(全裸(ストッキング装着のみ))、147(全裸) 計3ページ
   7話:159(女性の胸部の露出)、163-166(全裸)、170-171(全裸) 計7ページ
   書き下ろし:178(女性の胸部の露出、男性の手による女性の胸部への接触)、
         181(女性の胸部の露出、女性の胸部による男性器への接触)、
         184(女性の胸部の露出)、
         187(全裸、抱擁)、
         189(全裸、抱擁) 計5ページ
   合計41ページ

   全合計82ページ 約4割

  作品全体のページ数は192ページであるため、約4割が旧基準に示される描写になります。


・「性器の明確さ」、「体液の多さ」、「擬音の多さ」
  これら三つは、事務局が独自に設けた旧基準諮問図書選定の際に用いている基準です。
  性器については描かれるべき場所に、白の塗装によって消されているため確認できません。
  体液については性行為、性交類似行為が描かれている箇所27ページ(全体の1割)にわたり確認できます。
  擬音についても同じ箇所に見られます。

■事務局、審議会の出した結論の総まとめ
・事務局
  これまでにも近親者間の性行為を扱った作品が審議会で話題に上ったことがありました。
  しかし、「旧基準」での選定を優先したため「新基準」の諮問が行われることがありませんでした。
  (注意:条例にはその様な規定はありませんので、これは事務局の独断である点を言及しておきます)
  したがって、「新基準で諮問された」ことよりも、
  「旧基準で諮問されなかった」ことがより重要な意味を持つことになります。
  これまで事務局が説明してきた「旧基準」諮問の根拠となる基準は、
  「性器の明確さ」、「体液の多さ」、「擬音の多さ」の三つです。
  (注意:これも条例に規定のない事務局の独断です)
  今回の諮問もこの三点を選定の基準とした結果であると思われたのですが、
  審議会で明らかになったのは「性行為のボリューム」という新たな基準を作り出したことです。
  この基準に達しなかったため「旧基準」ではなく「新基準」での諮問がされたと説明されました。
  これは「事後法」以外の何物でもありません。
  しかし、これらの基準は注釈した通り、法(条例)ではなく、正確には事務局の庶務という扱いです。
  つまり真相は、事務局のまったくの独断で「妹ぱらだいす!2」は「新基準」で諮問されたのです。

・専門委員
  新基準で諮問された図書のみを調査する専門委員の報告は、
  『「作品を創作した者が当該作品に表現した芸術性、社会性、学術性、諧謔的批判性等の趣旨」は、
  作品から全く見られません』というものでした。
  この報告では作品の評価以前に専門委員の適正が疑われるため、
  報告そのものに意味があるのか疑わしく思います。

・審議会
  「絵柄で子供向けと判別できない」「子供の兄妹が読んだ場合の影響の懸念」「区分陳列して欲しい」
  という意見がありましたが、「子供の兄妹が読んだ場合の影響の懸念」以外は、
  新基準の指定理由としては妥当性に欠けると思います。
  「子供の兄妹が読んだ場合の影響の懸念」についても懸念止まりであり、
  指定に足る理由として乏しく思います。
  他には「むしろ児童ポルノ的な内容について議論されるべき」という意見があり、
  これも指定理由としては不明瞭で、また漫画作品に児童虐待取締りの基準を用いていることから、
  審議会委員としての知識不足が感ぜられますが、「非実在青少年」という意味で用いているのなら、
  それは条例改正時に否定されているもので、指定理由として妥当であると思えません。
  いずれにしても、多くの委員は意見を言うこともなく、
  事務局が出した諮問図書に太鼓判を押しただけの印象であり、
  審議会で「妹ぱらだいす!2」がどの様に青少年に悪影響を与えるのかという観点での、
  知識人としての議論が不十分であり、審議会の有名無実化が甚だしく感ぜられます。
  また事務局に多くを負いすぎている傾向があるため第三者機関の独立した意見としては疑いがあります。

■出版社のとった行動
  販売者である株式会社KADOKAWAは、5月13日に「妹ぱらだいす!2」を自主回収することを決定しました。  (報道は12日、東京都による発表は13日、実際に不健全図書指定されたのは16日)
  電子書籍での販売も中止されたため、大人の読者であってもその内容を知ることは困難になりました。
  また、現在「妹ぱらだいす!2」と同じ販売レーベルである「TECHGIAN STYLE」からは、
  事件以後発売された作品はなく、発売予定のあった「ひめごとユニオン」は発売延期を繰り返しており、
  レーベル自体をも撤退させる様子を見せています。
  そして株式会社KADOKAWAは、都条例改正時に規制反対の立場をとったコミック10社会に加盟していますが、
  現在に至っても10社会は、具体的な声明の発信や行動をとっていません。

■最終報告、今後の課題
  都条例の問題は、条例の曖昧な記述、事務局の恣意性、審議会の第三者機関としての独立性の疑いと、
  構造的なものであるため、一口にこれと指し示すことはできませんが、
  今回の都条例新基準の初適用の事件においては、最も重要となるもの、最も問題となるものは、
  「事務局が事後法の様なやり方で「妹ぱらだいす!2」を諮問図書としたこと」
  であると私は結論付けます。
  もう一度順を追って説明しますと、

  ・事務局は庶務として月に100冊程度書店等から有害と思われる図書を購入している。
  ・事務局は庶務として月に数冊購入した図書の中から指定図書となりうるものを諮問図書としている。
  ・条例施行規則に記載のある指定図書の「旧基準」の根拠となるのは「卑わい」であるかどうか。
  ・一方事務局は「旧基準」の根拠を「性器の明確さ」「体液の多さ」「擬音の多さ」として決めている。
  ・これまでにも近親者間の性行為を扱った作品はあったが、「新基準」より「旧基準」を優先した。
  ・「妹ぱらだいす!2」が「新基準」で初となったのは「旧基準」に該当しなかったから。
  ・しかし事務局は、旧基準非該当とした理由に「性行為のボリューム」という新たな基準を用いた。

  なぜ事務局は「妹ぱらだいす!2」を、
  「性器の明確さ」「体液の多さ」「擬音の多さ」の基準に満たなかったから、とするのではなく、
  わざわざ「性行為のボリューム」という基準を作り出し、それを用いたのでしょうか?
  それは「性器の明確さ」「体液の多さ」「擬音の多さ」の基準を用いれば、
  「妹ぱらだいす!2」は「旧基準」で該当してしまうから、と考えられます。

  議事録内である委員が、「妹ぱらだいす!2」への意見として、
  『ただ、精液が飛び散ったりとか、結構露骨な描写もあると思うのです。
  このぐらいで多分これまで諮問されてきたこともあるのかなという感じがちょっとしたのですけれども。』
  と発言した箇所がありましたが、まさにその通りであり、
  過去には、精液など、体液がまったく描かれない作品でも旧基準で諮問図書となった例もあります。

  この様なことがまかり通るようになれば、
  事務局のさじ加減でどの様な図書でも諮問図書とすることができることになり、
  出版社は何が青少年に適した表現なのかを知る術がなくなってしまうでしょう。
  私はこれを許されることのない表現の自由の冒涜であると考えます。

  今後の課題としては、この様な事務となった原因等を都に問い合わせてみたいと考えています。
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by k1kuraki | 2014-08-01 12:37 | 都条例